今回は車両免責金額がある場合に、保険を使うか使わないかをどう判断するか、解説します。
このページでは、相手がいない事故を想定しています。
- 電柱にぶつかったが電柱は修理の必要がなく、自車の修理だけしたい
- 飛び石で窓ガラスにヒビが入った
これらのような、自分の車の修理費だけを考える場合に参考にしてください。
相手なし・免責なしの場合はこちら↓
保険使用を判断するための計算式
保険使用するかしないかを判断するための計算式は以下のとおりです。
自車の修理費 > (車両免責金額+次年度以降の保険料差額)
⇨ 保険使用した方が良い
自車の修理費 < (車両免責金額+次年度以降の保険料差額)
⇨ 保険使用しない方が良い
例1 保険を使った方がいい場合
例)自車の修理費が30万円、車両免責金額が5万円、次年度以降の保険料差額が20万円
30万 > 5万+20万
自車の修理費の方が高いため、保険を使う方が良いです。
例2 保険を使わない方がいい場合
例)自車の修理費が21万円、車両免責金額が5万円、次年度以降の保険料差額が20万円
21万 < 5万+20万
自車の修理費の方が低いため、保険を使わない方が良いです。
例3 保険を使っても使わなくてもどちらでもいい場合
例)自車の修理費が25万円、車両免責金額が5万円、次年度以降の保険料差額が20万円
25万 ≒ 5万+20万
一番迷うのがこの、計算結果がほぼ同じ金額になった時です。
基本的には本当に使っても使わなくてもいいのですが、判断する時は下記を参考にしてください。
【 保険を使った方が良い場合 】
・修理費をすぐに用意できない時
・修理費を支払いしに行くのが面倒な時
・もうすぐ廃車し今後自動車保険に入らない予定の時
(廃車し自動車保険を解約するなら今後の保険料を払う必要がないので、保険を使った方がお得です!)
【 保険を使わない方がいい場合 】
・等級を下げたくない時
・元の等級が低く、今回保険を使うと次回の契約で車両保険をつけられない恐れがあるが、次回からも車両保険をつけたい時
なお、次年度以降の保険料差額について、もっと先まで計算してほしい・・・という場合は、事故担当者に依頼してみましょう。
計算できる最大年数にも限度はあるので、できないと言われるかもしれませんが、聞いて損はありません。
判断材料の金額は誰に聞けばいい?
基本的に、保険会社の事故担当者に確認すればわかるはずです。
(保険会社に事故報告をすると事故担当者が決まります。)
自車の修理費 :修理工場または保険会社の事故担当者
車両免責金額 :保険会社の事故担当者
次年度以降の保険料差額:保険会社の事故担当者
免責金額は契約内容を自分で調べて確認することもできますが、過去に事故で保険を使用していると2回目の免責金額が適用されることもあるので自己判断する際は注意しましょう。
まとめ
(車両免責金額+次年度以降の保険料差額)の合計金額が修理費よりも低い
⇨ 保険使用した方が良い
(車両免責金額+次年度以降の保険料差額)の合計金額が修理費よりも高い
⇨ 保険使用しない方が良い
(車両免責金額+次年度以降の保険料差額)の合計金額と修理費がほぼ同じ
⇨ 保険使用しても使用しなくてもどちらでも良い
まもなく廃車し保険も解約するので保険を使う、等級を下げたくないので保険は使わない、など個人的な理由で考えて判断すれば大丈夫です。
以上、車両免責金額があるときの保険使用有無の判断方法の解説でした。